■日時:2026年6月14日(日)14:00-16:00頃
⬜︎場所:オンラインTeams上(URLを登録者にメール)
登録は https://bit.ly/4u82KMW
■講師:斎藤俊則(星槎大学大学院教育学研究科/共生科学部教授)
■話題:『生成AI時代の情報教育を再定義する ―agency(行為主体性)を支える公共的教育として』
■概要:
本講演の目的は,生成AI時代の情報教育を,単なるデジタルスキルの習得ではなく,人々が情報環境に対して主体的に判断し,働きかけるための agency(行為主体性) を支える公共的教育として再定義することにある.ここで agency とは,人々がデジタル環境の上に成立する現代社会において,労働や生活の場面で価値判断を行い,価値ある目的を追求する主体のあり方を指す.生成AIが普及する情報環境では,人々の選好や判断の前提が巨大なデータと計算資源によって形成され,その背後で何が動いているかが見えない「技術的隠蔽」と,人々がデータ提供を通して何に動員されているかが見えない「社会的隠蔽」により,agency は脆弱化する.
この状況に対し,情報教育は人々が情報環境を理解し,介入する余地を拡大する公共的役割を担う.情報環境の背後にあるコンピュータ,ネットワーク,データへの認識を広げることは,自由な選択の前提であり,AIの出現によりその意義が問われるプログラミング教育にも新たな意義を与える.情報教育が認識枠組みを問い直す再帰的な学びとして組織されるとき,それは1998年にノーベル経済学賞を受賞した経済倫理学者アマルティア・セン のいう「ケイパビリティ」の公正な拡大につながる..
⬜︎参考文献:
セン,アマルティア(2016)『経済学と倫理学――アマルティア・セン講義』徳永澄憲・松本保美・青山治城訳,筑摩書房(ちくま学芸文庫).
■主催:日本情報倫理協会
⬜︎参加費:無料
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